大は小をかねない

デジタルサイネージというと構えてしまう方がおられる。今までもこのブログで取り上げてきたように、設置とか運用管理とか更新とかいろいろ対処すべきことが山積みだと感じるのかもしれない。一方でデジタルサイネージなどという言葉は知らずに、40インチ以上の液晶パネルを買ってきて自分の店舗内にとりつけて、自分で撮ったビデオを流しているDIY派もおられる。デジタルサイネージがある層から下にはなかなか浸透しないという見方もあるが、後者のようにDIYサイネージの方にこれからの普及のカギがあるようにも思える。

そもそもポータブルDVDプレーヤーやデジタルフォトフレームなどは当初から店頭の商品棚でPOPとして使われてきた。今では電子popという言い方もされるが、サイネージの一種に分類されることもある。これら7インチクラスのものは、もとはカーナビ液晶の流用のような気がするが、タブレットの登場とともに次第にきれいになって、画角などもテレビの世界から発達した液晶と同じようなものとなって、コンテンツが共通に使える時代である。

 

この、中間にデスクトップパソコンの20インチ内外のディスプレイというのもあるが、あくまでパソコン側で処理したものを映すだけで、メディアプレーヤーを内蔵した液晶パネルというのはあまりなかった(一部電子POPの大型化したものとしてはあった)。しかしこのクラスが第3のサイネージとして新たな需要を起こすかもしれない。それは設置する場所が多く見出せるからからである。
大型液晶の場合は壁に取り付けか、スタンドを利用する場合が多い。壁の場合は簡単な工事が必要になるし、移動はさせにくい。スタンドは移動できるが、狭い場所では見えにくいとか、人にぶつかる可能性もある。というようなことでちょうどいい設置場所を探すのに苦労をする場合がある。

例えば商業施設にテナントとしてお店が入っている場合に、掲示のスペースは限られてしまうので、40インチのディスプレイなどは置けない。また背面もすでにきっちり隙間なくデザインされてしまっているので、無理に背面にディスプレイをつけると店舗デザイン的にもまずいだろう。

こういう場合は、記事『インスタグラムで超簡単サイネージ』でとりあげた約50cm角の正方型ディスプレイあたりが使いやすいだろう。この製品は元はデジタルカンバスというコンセプトで、油絵のカンバスよりも若干薄い筐体にすることで、油絵の額装に収められるようにしているものである。

当然下の写真のように額装なしで使ってもよく、壁掛けの金具もあるし、スタンドも小さいイーゼルを使えるし、ショウケースの上にも置けるだろう。壁にあるお店のロゴ看板の代わりにしてしまうこともできる。

これらもアプリを使ってクラウドから配信すれば、あちこちの多くのテナントになっている場合でもコンテンツが一元管理できる運用になる。

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