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「2018年6月」の一覧を表示しています。

2018.6.29

サイネージを身近なものとして使いこなす

大型商業施設にあるデジタルサイネージはテレビのコマーシャルのような動画を流していて、おそらく他の映像広告の流用ではないかと思う。こういったきれいなモデルさんやプロのカメラマンに依頼しなければできない映像は、店舗の日常活動の範囲でできるものではない。しかし環境映像ぽいものや、静止画・写真をゆっくり動かしている動画は、お店の予算の範囲で出来る可能性があるし、もし写真に興味のある店長やスタッフが居れば、たまには自分でやってみることもできる。

WindowsXPの時代に、絵本の読み聞かせをパソコンのプロジェクタで行うために、絵本をスキャンして、各ページの中をスクロール(パン)・ズームして、スライドショーのように展開するものを、Windows Photo Story というMicrosoftのフリーソフトで作ったことがある。
これは大変便利なソフトで、覚えやすいし、仕上がりもなかなかのものだったが、WindowsがXPから7,8へと変わっていく中で使えなくなっていた。ところがWindows10になって、このPhoto Story 3というのがまた使えるようになっているという。どこかのだれかがYouTubeにアップしているものを参考としてあげておく。

 

名前は「Microsoft Windows フォト ストーリー 3」になっているようで、Windowsユーザーであればここでダウンロードできる。写真をスライドショーにしてテロップ(キャプション)やBGM(ナレーション)をいれる一通りの機能は揃っているが、写真のレタッチはPhotoshopなどの専用ソフトの方がやりやすいだろう。むしろ完成された写真をベースに、スライドショーの展開を作りだすのが得意なソフトだ。

Windows用のフリーソフトということで、Windows Media Player で再現することを前提に、最後はWMVというビデオフォーマットで動画ファイル保存をする。そのために他のところで使うにはmp4などにフォーマット変換をしなければならないが、ここで作られるWMVは特殊なもので、一般にはmp4には変換できない。そのために一旦ウィンドウズムービーメーカーなどでBGMの入れ直しをしたWMVにしてからmp4への変換をすることになる。要するにこういったWindows世界に相当首を突っ込まないと使いまわしのできる動画にならない点がフォト ストーリーの普及を妨げていると考えられる。

 

また当然ながらAdobePremiereのような凝ったことはできず、単にJPEG、ビットマップ、GIFなどの静止画しか扱えないが、その点が簡便さをもたらす大きなメリットでもある。基本機能はスライドショーであり、個々の写真に文字を好きなフォントで入れられて、ナレーションや効果音を録音することもできる。

「パン」や「ズーム」は[アニメーションのカスタマイズ]という機能でPhotoshop のアニメーションと同じように最初と最後の位置を指定して設定する。

トランジションに相当するのは[切り替え効果]で、写真と写真の切り替えの「フェード」や「スライド」「ページカール」などの約50種類のトランジションが用意されている。

保存は他の動画編集ソフトと同じ様に、[プロジェクトの保存]と、Windows Media ビデオ ファイル(WMV) の書き出しとがある。ビデオファイルでは修正はできないが、プロジェクトファイルがあることで、後々写真を文字の変更が容易になる。

全体として素人が作ったようなフリーウェアよりはずっと安定感のあるソフトに仕上がっている。

 

文字や図形をアニメーション化するにはPowerPointが使われているが、こちらはPowerPoint2013頃からは標準でmp4出力、オプションでwmv出力になっている。

ただしPowerPointのアニメーションとは、文字や図形要素に何らかの動きを付加するだけのものなので、Adobe Flashやその後続のAdobe Animateと比べられるようなものではない。だから頑張って使いこなそうなどと思わずに、単に文字やグラフを動かすくらいに考えておいた方がいいだろう。

これら、単なる静止画からちょっと動かす程度のツールはいろいろあるので、現場でビジネスに合わせて内容更新の対応が必要な部分は、社内の誰かが出来るようになっていれば、サイネージはうんと身近な表現ツールになる。

 

 

 

2018.6.22

サイネージが身近にやってくる!

以前予告していたサイネージネットワーク社のデジタルサイネージのレンタルパックが正式に販売された。

国産で3年保証の43型デジタルサイネージとスタンド+STB+通信がすぐに使える状態になったセット『ミセール』のことで、月額17,300円(税別)のレンタルになる。

キャッチフレーズに、「プロがすすめる…」とあるのは、長年日本でデジタルサイネージを手掛けてきた経験が活かされている組合わせであることを意味しているが、どういう配慮がされているのかは、なかなか表面からはわからないかもしれない。

 

国産液晶パネル

従来、40型といった普及クラスは韓国のディスプレイが安かったが、ここでは国産が使われている。しかも一般には無料修理などの保証は1年であるが、このパネルは3年保証で、レンタル期間が2年であることを考えると十分すぎるくらいだ。一般に故障は代替機を送ってもらってセンドバックということになるが、仕事の忙しい時にそんな事故はごめんだから、なにしろ事故らないパネルが求められる。

「ミセール」はクラウド型といわれるもので、コンテンツの切り替えはネット上の操作になるが、USBのメディアプレーヤーも内蔵されているので、社員研修などでみんなで動画やスライドショーのプレゼンを見ながら研修する様なときにも使える。

当然HDMIをつなぎかえれば(あるいは切替機を入れて)テレビやDVDからの映像信号も流すことが出来る。逆にHDMIの分配器を使えば、同じコンテンツを近くの別のディスプレイに出すこともできる。要するに一体化した電子POP的なサイネージに比べれば、比較的に自由な使い方ができるのも特徴だろう。

 

完全おまかせモード

液晶パネルと別にSTB(パソコン)がついていて、そこに配信関係のアプリも入っている。クラウド型なのでネットで使うためのIDやパスワードを設定しなければならないが、それは納入時にセットされるので、以降は単に電源スイッチを入れるだけスタートできる。

コンテンツは担当の販売会社が面倒を見ることになり、PDFとかJPGとか動画ファイルを送れば、プレイリストとスケジューリングの設定をしてもらえる。要するにメールなどで依頼するだけで運用ができ、お店の人がパソコンや通信関連を触らなければならないところはどこにもない。

電源のオンもコンセントのところにタイマーをつければ自動化できるが、開店・閉店時にスタンドの位置を変えなければならないところなら、人がオンオフしてから移動させた方がいいだろう。

 

3年保証のSTB

近年、USBメモリの大型のようなスティックPCというものがあって、これを液晶パネルのHDMI端子にさせば、無線LANにつないで配信システムが使えるという簡易クラウド型も出てきた。簡易なCPUなので普通のパソコン型CPUよりも安いのだが、若干制約があったり、設置条件が悪くて長時間熱がこもってしまうと壊れやすい。

このスティックPCにはいろいろなタイプがあり、Android、Unbuktu(Linux)、Windows などのOSが異なると、当然ながら使えるアプリは異なってくるし、使いやすいWindows のスティックPCではそれなりに値段も上がってしまう。それと同じ価格帯でミセールは長年安定して使われているWindowsのSTBをセットにしていて、これも3年保証だから安心していられる。

ちなみにSTBなりスティックPCの中にメディアプレーヤーが入っていて、動画の再生などをする。そのCPU(GPU)の能力によって表示のぎこちなさが出る場合があって、当然スマホ並みのCPUであるスティックPCよりもintelCPUのSTBの方が安定している。

 

独立したネットワーク

上の構成図には出ていないが、ミセールのSTBにはモバイルルーターがついていて、LANの線を敷いてくるとか、WiFiの設定をしなくても外部のクラウドと通信ができるようになっている。もっとも電波の届かない設置場所なら、そこで使えるインターネットにつなぎこまなければならないが、今日では圏外はほとんどなくなった。このモバイルルータの価格も冒頭のセット価格に入っている。

デジタルサイネージを社内のWiFi・LANにつながず、独立したネッワークにしてほしいという要求は高い。社内ネットワークから無制限に外部につなげられる会社は無いだろうし、業務上で必要なものはシステム管理者がルーターの設定などをしなければならないので、基幹業務と関係ないデジタルサイネージに社内ネットワークを使わせてくれとは言い難い時代になっている。

特に近年は監視カメラや事務所の複合機がハッキングされるようなことも起こっていて、そんな悪戯の対象にされるようなものは設置したくないという傾向にある。デジタルサイネージもインターネットにタダ乗りというわけには行かないのだろう。

もし社内ネットワーク経由のデジタルサイネージなら、社内での了解を取り付けるのが大変なのが、ミセールは別系列の通信なので、サイネージを必要としている部署の判断と予算ですぐにでも始められることが大きな特徴となっている。

 

さて、コンテンツの用意は?

次回は、社内のどんなコンテンツを、どのようにサイネージに使っていくのかを採りあげたい。

 

2018.6.15

売る工夫がやりやすいデジタルサイネージ

印刷物の場合は、こう企画・デザイン・制作をするとか、販促ビデオならこう企画・デザイン・制作をする、というような定番の作り方は、まだデジタルサイネージにはない。デジタルサイネージの専門制作業者というのは稀であり、ポスターを画面に表示している場合もあれば、販促ビデオを流している場合もある。それでいいのだろうかという疑問がいつもある。

頑張ってオリジナルな表現を考えてお客さんに提示しても、だいたいはピンと来ないものとなってしまう。そんなもの今まで見たことが無いのに、良し悪しを判断できるわけがない。大手広告代理店で高名なクリエータがーが提示したならば、大先生の言うことだから任せてみようと思うお客さんも居るだろうが、名前を聞いたことが無い会社が提案するものにはなかなかOKは出ない。そこで結局は無難な線として、デジタルサイネージの導入はポスターや販促ビデオのようなものから始めざるをえなくなる。

しかしそこに留まっていては未来はない。数年前から取り組まれたデジタルサイネージで撤去されてしまった例は、特段サイネージ化しなくても、従来の掲示物で済んでしまうと考えられるからだ。机上のシミュレーションとしては印刷物や他の販促物の費用と、サイネージの費用を比較して、経済メリットを訴求することがあるが、サイネージにした効果を数値化できないと、従来のアナログな販促の手ごたえの方が安心できるという逆戻りになってしまう。

 

つまり最初はポスターや販促ビデオでデジタルサイネージを始めるとしても、その先のステップに進めるように考えておくことも大事だ。先のステップというと、どこかでお試しをして評価をしてもらって、台数を増やすとか他店舗への面的展開のことを思い浮かべるだろうが、それは結果であって、まずどういう評価があるのかを予測できるだろうか?

目標としたいのは、商機にタイミングよく表示出来たとか、取り扱いの簡便さ、という評価だろう。商品が売れる売れないはデジタルサイネージのせいではなく、売る工夫がやりやすいことがデジタルサイネージの評価にならなければならないということだ。つまり、どのタイミングでどんなアピールをするのか、例えばクロスセルとかアップセルのシナリオができているなら、そのシナリオの検証にデジタルサイネージが使えるわけだからだ。

現場でただでさえ手が足りないなかで、クロスセルとかアップセルの仕込みをデジタルサイネージにしなければならないことが大きなハードルになるので、コンテンツの差し替えやスケジューリングといった面の取り扱いの簡便さがデジタルサイネージに求められることになる。この2点の評価が得られればデジタルサイネージは有用であるといえる。

 

そしてその先には、いわゆる差別化というかオリジナリティのあるコンテンツや使い方に進むことを考えておいた方が良い。これは紙の販促物でも共通で、身の丈を越えたきれいな印刷物を作ってしまうと現実から遊離してしまって、来た人にガッカシ感を味わせてしまうことと似ていて、デザインを凝ることよりは、店の特徴をあらわすとか経営姿勢をあらわせるように考えていく。言い方を変えるとオウンドメディアとして発達させられるのがデジタルサイネージのよいところなのだ。

[江口靖二のデジタルサイネージ時評]Vol.26に日間賀島という離島の飲食店のオーナーが自分でスマホアプリを使って手作り感が満載のコンテンツでデジタルサイネージをしていることのレポートがあった。この内容は都会の商業施設にはふさわしくないだろうが、slow life, slow food にはぴったりくる。

別にSlow business に限らずに、身の丈にあった表現ができることは、売る工夫を試行錯誤する中で、何か思いついたその時にアクションをとれる手段であることに意味がある。デジタルサイネージは、店内装飾の延長のように現場で売る工夫をするためのメディアとして定着する事になるのではないだろうか。

 

2018.6.8

デジタルサイネージは相談相手が少ない

デジタルサイネージを売っているところには、最新技術を使ったソリューションパッケージを強みとしているところがいろいろあるが、サイネージネットワークはどんな技術が使われても必要になる表現力の方でお手伝いすることをウリにしている。
とはいっても技術が関係ないわけでもなく、お客様の要望をお聞きして、このような技術や機材の組み合わせが合理的ですよ、という提案もしているので、ハード・ソフトおよびシステム・コンテンツのトータル提供とかトータルプロデュースというスタンスでビジネスをしている。

 

しかし『トータルに見積りします』では成約し難い面も多い。特に初期導入のお客さんは、予算面でハードの比重が高いので、見積もり合わせの場合にハードがちょっとでも高めになってしまうと、システムやコンテンツの比較が霞んでしまいがちだからだ。『内容はいいけど、金額が…』という場合のほとんどは、ハードで負けている。

本当は望ましいのは、ハード・システム・コンテンツについて、それぞれお客様が一番良いと思うものを選んで組合わせできることだが、まだそこまでデジタルサイネージは成熟していない。こういうことはアンバンドリングと呼ばれ、ケータイ電話の頃はキャリア・装置・サービスが一体であったのが、スマホ時代になって、どの機種でどのキュリアでも同じサービスが受けられることが増えたような進展がデジタルサイネージにも求められる。

サイネージネットワークも『トータルに見積りします』といった場合に、バンドリングという『込み込み』の弊害に巻き込まれやすくなってしまう。このことはお客さんの方からみると、見積もり合わせにおいて部分比較ができにくいとか、もっというとそれぞれの提案者の本当に得意としているところが何なのかわかりにくくし、ベストの組み合わせを考え難くしているともいえる。

 

そのために推測ではあるが、デジタルサイネージの購入は実はすでに決まっているにもかかわらず、見積もりを依頼してこられるとことがある。おそらく他の会社の意見を聞きたいとか、お客さんがやろうとしていることが間違っていないことを確認したいために、別業者の見積もりを求めているのである。これは別のお医者さんにセカンドオピニオンを求めるのと似ているが、業者側の正式な業務でもない情報目的の見積もりだ。

こちらもうすうす気づきながら将来のことを考えて対応しているし、できることならハードやシステムは何でもいいからコンテンツ制作とか運用管理を任せてもらいたいなと考えるわけだが、デジタルサイネージに特化した話になってしまうと、そういういろいろな業者を取りまとめるところがないので、お客様はトータルパッケージとしていずれかの業者を選ばざるを得ない。

サイネージだけではなく、販促全般をどこかがとりまとめているならば、メディアによって制作会社を変えるわけにもいかず、ハード・システム・コンテンツのアンバンドリングをせざるをえなくなるはずだが、まだ販促の中にデジタルサイネージがきちんと位置付けられるところまでもいっていない。

サイネージネットワークへのお問合せは、ムリムリ見積依頼の形をとらなくても、どんなやり方が考えられるのか、という相談の形で、見積もり以前の構想段階からぜひ持ちかけてください。

 

2018.6.1

屋外サイネージ設置の課題

デジタルサイネージを建物の外の軒下に設置する場合でも、雨に降り込まれる場合があるので、防水規格IP54の機器を選ぶべきことを、「軒下のサイネージでも防水を!」に書いたが、実際はほとんど雨がかからない商店街のアーケード内や、非常に深い軒の下のようなところもある。また商品を屋外に並べているので、天候を見張っていて、雨が降りそうになったら店内にいろいろなものを引き上げるようなお店もあり、サイネージもキャスタ付のスタンドに設置して、店の内外に移動させやすくしている。

明るさの問題が無ければ屋内用でもいいと判断することもあるだろう。この場合は人が管理しているので、屋外に出しっぱなしとは違う。言い方を替えると無管理で出しっぱなしにするデジタルサイネージは、屋外用の筐体を使わなければならない。さらにいたずらされやすいものでは、頑丈な筐体が必要でサイネージの液晶パネルよりもコストがかかってしまう。でもそれは看板全般に言えることでもある。

また屋外とはいっても私道の場合は管理者の許諾が必要だろうし、公道ならば警察の許可が必要なものは、サイネージに限らず、看板・のぼり、イーゼルなど見慣れたものが多くある。デジタルサイネージの場合はコンテンツを作る側が、設置される場所をよく意識していないこともありがちなので、その辺のルールを確認しておきたい。
まずそもそも屋外広告ができない、広告禁止区域や広告禁止物件がある。それは原則的には公共のもので、例えば

・道路や鉄道などの橋、トンネル、高架構造物、道路の分離帯、道路の石垣、壁
・街路樹、路傍樹、保存樹
・信号機、道路標識、道路の防護柵、カーブミラー、それらの柱、電話柱及び街灯柱
・消火栓、火災報知機、望楼、警鐘台、郵便ポスト、電話ボックス、路上変電塔

などであり、それらと勝手にサイネージの転倒防止のためにひもで結ぶとかも具合悪いだろう。

しかし具体的には、その持ち主である企業や自治体や鉄道会社などによって、利用の許可が認められて、年間幾らかの使用料を払って使わせてもらっている例は多くある。道路に置く場合も自治体のサイトを見ると、『道路占用許可について』というような説明があって、これは建築用足場・仮囲い・突出看板等がやむを得ず道路にはみ出る場合には、道路占用許可および道路使用許可をとることが必要なのと、その種類に応じて占用料が必要なことが書かれている。

 

東京都の場合は、屋外広告物に関するまとめた説明が以下のサイトにある。

http://www.toshiseibi.metro.tokyo.jp/kenchiku/koukoku/index.html

道路法に基づく道路占用の許可は、その道路が国道か都道か区市町村道かによって申請窓口が異るわけで、また道路交通法に基づく道路使用許可を所轄の警察署に申請することが必要となる。さらにその場所が地区計画等の都市計画区域内にあたる場合は、別途区の都市計画担当課に届け出が必要になる。最近は必要書類はホームページからダウンロードできるものの、書類作成にはある程度手間がかかり、こういったことが広告専業者のノウハウになっているのだろうなということが想像できる。

ちなみに東京都に関しては、屋外広告物の種類として「デジタルサイネージ」はまだ無いようで、単に「広告板」とか「立て看板等」扱いとすると、例えば以下のようになっている。
・広告板 申請手数料3220円 許可期間2年以内
・立て看板 申請金額450円 許可期間1月
つまりこの許可期間ごとに申請をしなければならないようだ。
こういった手続きを何も知らないで歩道に広告看板を出していると、ある時にチェックにひっかかるとか、誰かにチクられて、撤去しなければならなくなることがある。

 

またサイネージのディスプレイを裸で屋外に置いた場合に事故に遭ったという話はよく耳にする。盗難は警察沙汰になるが、倒されるとか、棒とか傘で叩かれたり突かれたり、石などを投げつけられた場合は、誰がいつどう壊したのか状況がなかなか把握しにくく、犯罪扱いにはし難いだろう。その場合はリースやレンタルでサイネージを安く使っていると、使用している契約者が弁償しなければならなくなる。

こういうリスクが殆ど感じられない場所もあるだろうが、結論としては、店員・社員が見回ってる営業時間内なら、まだ管理は行き届くので、始業終業の時間帯だけデジタルサーネージを建屋の外に出すのが無難だろう。